mooncatの図書館

本が好きです。図書館に住みたい。読んだ本の感想文を書いています。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

小暮写眞館 宮部みゆき レビュー ネタバレあり

小暮写眞館 上下巻セット 講談社 Amazon 「小さい子供が死ぬなんて、あっちゃならないことだから。おっかないことだからね。誰か責任者をつくらないと腹が収まらなくって、言いたいこと言う連中はいるんだよ」 (下巻p331) 小さい子供が死んだなんてニュー…

獄門島 横溝正史 レビュー ネタバレあり

獄門島 (角川文庫) 作者:横溝 正史 KADOKAWA Amazon 死んだ戦友、鬼頭千万太の遺言を託されて獄門島に行った金田一耕助。 獄門島。かつて流刑の地とされていた島。 そこに住む戦友の三人の妹が殺されるという遺言を残して逝った千万太。そして実際に獄門島で…

来なけりゃいいのに 乃南アサ レビュー ネタバレあり

来なけりゃいいのに (祥伝社文庫) 作者:乃南アサ 祥伝社 Amazon 『普通』であることが無意識に求められる日本。そんな一見普通に見える女性が主人公である乃南アサ先生の7つの短編集。 熱帯魚 今の職場に満足していない響子は憧れていたアパレルメーカーに…

本陣殺人事件 横溝正史 レビュー ネタバレあり

本陣殺人事件 (角川文庫) 作者:横溝 正史 KADOKAWA Amazon 横溝正史。ミステリー好きな人で知らない人はいないだろう。とはいえ、私が横溝先生の作品を手に取ったのはつい最近のことで、トリックはもちろんのこと文章の美しさにはまってしまった。 今作には…

あやし 宮部みゆき レビュー ネタバレあり

あやし―怪 作者:宮部 みゆき 角川書店 Amazon 昔の人は、霊やら迷信やらを信じていたらしい。 時は江戸時代。科学も医療も発達していない時代だからこそ霊やら迷信が信じられていたのだろう。 今作は9作の短編集からなる。どれも霊、鬼、病がキーワードとな…

希望荘 宮部みゆき レビュー ネタバレあり

希望荘 (文春文庫) 作者:みゆき, 宮部 文藝春秋 Amazon 今作は杉村三郎主役の第四作目。一作目から三作目はこちら。 誰か―Somebody (文春文庫) 作者:みゆき, 宮部 文藝春秋 Amazon 名もなき毒 (文春文庫) 作者:みゆき, 宮部 文藝春秋 Amazon ペテロの葬列 作…